ロシア軍ボディーアーマー「МОДУЛЬ МОНОЛИТ」について

ロシア軍が特別軍事作戦を開始して以来、NPO社製のボディーアーマーであるМОДУЛЬ МОНОЛИТが多数納入されていますが、開戦から約1年半経過した2023年夏時点で思ったよりも多くのタイプが確認されているので自分のなかでの整理も含めて記事にしようと思います。

 

タイプA

一番多く見る標準的なタイプです。生地はODとデジタルフローラの2種類あります。

基本的に、このアーマーは前面にベルクロのウェビングが6マス×2列とMOLLEウェビングが8マス×4列(※サイズ1の場合ベルクロ5マス・MOLLEウェビング7マス)あります。

 

タイプB

タイプAのOD生地にしては色が非常に赤みが強いタイプです。

ただし、2枚目の6月ヴァグネル反乱に参加したヴァグネル隊員が装備しているものはMOLLEウェビングが7マス×3列のように見えます。

 

タイプC

韓国パッチを付けている兵士の画像を見たことをある人もいるかもしれませんが、彼が装備しているタイプはベルクロが間隔無し3列になり、MOLLEウェビングも生地がデジタルフローラ化&位置が若干上(MOLLE1列分くらい)に移動しています。また、ベルクロ部分の横にカラビナなどを付けるリングが追加されています。

 

タイプD

このタイプはタイプCと同様にベルクロが間隔無し3列・MOLLEウェビング生地のデジタルフローラがなされていますが、MOLLEウェビングの方も間隔無し5列になっています。

グローインアーマーに関しては、タイプC3枚目のPKM手もそうですが本体の生地と色合いが同じためセットの一部として納入されているのでしょうか。(それにしては装着例が少ない気が)

 

タイプE

生地がMOSS迷彩化されている点とMOLLEウェビングが7マス+8マス×3列になっている点が特徴です。タイプC・Dにあるベルクロ横のリングは付いていません。

8/18訂正:裁断が似ているMORDOR製のものである可能性の方が高いです。

 

タイプF

タイプEと同様のMOLLE配置のように見えますがこちらはデジタルフローラ生地です。

そして、肩部分のバンドにクイックリリース機能が追加されています。このアーマーを着たことがある人は分かると思うのですが、6B23のような構造をしており着脱が不便です。そのため、クイックリリース機能が追加された、もしくは個人の改造で追加したものと思われます。正直、まだこの1つしか確認していないので個人の改造ではないかと考えています。

 

ここまでタイプA~Fまで分類しましたが、私個人が分類のために名付けただけにすぎず、AからFまで順番に登場したかも不明です。そもそも、同じアーマーなのになぜこんなに種類があるのかといった感じです。

これからもМОДУЛЬ МОНОЛИТについては調べていきたいと思います。